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ブランドバンク池袋店の店舗内装とデザインテーマをご紹介。スケルトンから完成までの記録

ブランドバンク池袋店の出店にあたり、店舗デザインにもこだわりを持って、オープンまで準備してまいりました。

ブランドバンク池袋店 公式サイト

内装デザインは私たちT&Kでも意見をたくさん出し、デザイン会社様と何度もやり取りをし、制作していきました。

こちらの記事では実際に店舗をデザインする流れ、細かなコンセプトといった部分をご紹介できればと思い執筆しています。

スケルトンから完成まで

池袋店を出店するテナントは、池袋駅西口から徒歩5分のところにある新築ビル5Fです。

綺麗めな商業ビル、道行く自動車の運転手などからでも視認できるといった点から、この物件に決めました。

新築のためスケルトン物件です。多少の制約はありますが、基本的になんでもできる状態からのスタートです。

買取店を営業するなら費用面から考えると、居抜き物件がベスト、その次に不動産仲介や、簡易的な事務所のようなスペースの物件がベターだと思います。

飲食店などと比較すると、設備投資の少ない買取店ですが、スケルトン物件はプランニングが必須で、まずは要件などをまとめていく作業が必要でした。

要件とテーマ

買取店として営業していくにあたり、最低限必要な項目としてあげたものが下記です。

  • 査定スペース(オープンスペースor個室ブース)
  • 販売用ショーケース
  • バックヤード
  • 洗面台トイレ

買取の業務自体は、スペースと現金さえあれば行えます。必ずしもスペースが広くある必要もありません。

スケルトンのため様々なレイアウト案を出しましたが、査定ブースは二つとし、お客様のスペースをできるだけ広く取ったものを採用しました。

一般的な買取店の中では、かなり広々としたスペースとなったかと思います。

既存の買取店のような窮屈さ、圧迫感からの脱却。

おしゃれで居心地の良い空間への挑戦。というのが今回のテーマとなっています。

デザインする上での課題やコンセプト

お店をデザインするにあたり、できるだけ空間広くしたいというのが一番にありました。

天井には壁を張り綺麗に仕上げるのが一般的だと思いますが、このテナントは天井の梁がかなり低いところにあり、そのラインに合わせると天井がだいぶ低くなってしまいます。

それを避けるために、天井は作らずできるだけスケルトン状態で綺麗に見せる方向性に決めました。

もう一つは耐火被覆に覆われた入り口付近の柱です。(※写真右側のもの)

これを壁で覆うと、あまり広くない入り口のスペースにより窮屈な印象を受けます。

だからといって耐火被覆の質感は、そのまま置いておくには違和感もあり、この柱をどうデザインに組み込むかは課題となりました。

防犯対策が必須

買取店を営む上で、注意しなくてはならないことが防犯対策です。

今日ではいわゆる闇バイトによる中古ブランド品店への強盗が多発しています。

当店は商業ビルの中のテナントであるため、エレベーターを利用しないとお店に来れません。(営業時間外はエレベーターは使えません。)

一般的な路面店よりは入りづらいと考えてはいますが、対策は絶対に必須と考えました。

その他細かな要件はご紹介できませんが、防犯カメラや人感センサーを設置、ショーケース、バックルームにも全て施錠できる仕様となっています。

完成したデザイン

買取というビジネスモデルは、

現金で取引をします。そこには「¥」があります。

取引は対面で人と人が行います。そこには「縁」があります。

商品は次へと引き継がれ循環を生みます。そこには「円」があります。

こうした「エン」をテーマに、デザインの様々なところに採用し、メインとなる中央のテーブルの仕切りにはもっとも大きな円が用いられています。

完全個室ではない査定ブースは、お客様によって賛否がある部分だと思います。

近年の買取店には、長テーブルだけの仕切りがないスタイルなども増えていますが、完全に個室となっているお店の方がまだまだ多いです。

プライバシーを完全に秘匿したいという方もいらっしゃるとは思いますが、空間を仕切ることの窮屈さを天秤にかけ、こうした空間へ挑戦しました。

決して買取の取引を重々しい交渉の場ではなく、気楽にリラックスした状態でお寛ぎいただけたらと思いを込めました。

細かなデザインや工夫について

店舗デザインをしていく上で、こだわった部分などより細かな箇所もご紹介していきます。

デザインと素材にこだわった査定ブース

買取店で一番重要だと考えたのが査定ブース、すなわちテーブルと椅子です。お客様が一番滞在する場所であり、スタッフが仕事する場所でもあります。

テーブルには「商品が傷つきづらい工夫をしたい」とデザイン会社様とアイディアを出し、木製のテーブルに傷つきにくい素材をはめ込んでいます。

素材もレザーやパイル生地など様々なもので実際に触り検討しましたが、最終的には絨毯に使われるような毛足のやや長いものを採用しました。

スタッフは査定時に丁寧に商品を扱いますが、バッグに底鋲など少し置いただけで傷がつくことも考えられます。

そうした傷を少しでも防ぐことを目的に、デザイン性も考えた結果、ダークブラウンの木目とブラックの素材を組み合わせました。

テーブルの上に敷いているのではなく、あらかじめはめ込むよう設計していただいたため、実用的でかつ見た目のデザインも良いものとなったと考えています。

印象的な二つの照明

入ってはじめに目が入るのが、査定ブース上のラインライトです。

こちらはショーケースの中にも使われていて、外から見たときにも視認できるアイコンの一つとなっています。

デザインとしてはかなり挑戦的で、買取店らしくないものだとも思いますが、今回は挑戦がテーマですので導入させていただきました。

ライト自体はぐにゃぐにゃしているため、綺麗なラインが出るよう調節していただき吊り具で支えています。

もう一つはペンダントライトです。

こちらは「ON(オン)」というブランドの照明で統一させていただきました。

エレベーター降りて廊下の部分に複数灯、入って左奥のスペースにはグリーンのものを一灯採用しています。

店内の照明はスポットライト照明が多数あり、これだけでも十分な光量がありますが、アクセントしてデザインのあるペンダントライトを入れております。

ONの照明は全て国産で一点一点手作業で作られており、品質がとても良い点が気に入っています。

高価なお品物を取り扱う買取店というお店のイメージにそぐわないよう、こだわりを持って選ばせていただきました。

関連リンク ON lighting and interior pruduct

スケルトンを活かしたショーケース

商品の陳列には、専用のショーケースを設けております。

当店をデザインするにあたり、入り口からフロアに繋がる廊下の角にある「耐火被覆に覆われた柱」をどうデザインするかが課題としてありました。

そこで、柱も含めた大きめのショーケースをデザインし設置しています。

柱の部分にもラインライトを通すことで、耐火被覆の独特な質感がそこまで悪目立ちしていないようデザインされています。

またショーケース内の照明は、できるだけ商品が日焼けがしづらいLED照明を使用しています。

4月5日(土)にオープン

店舗内装としては、実はまだ完成していない部分もあり、取り急ぎOPENを先にしたというのが正直なところです。

一つは外向けの看板、サインは4月下旬に完成予定です。(なので外からブランドバンク池袋店を見つけづらく申し訳ございません)

店舗内装にリンクしたデザインの良いものができる予定ですので、こちらも追ってご確認いただけると幸いです。

そのほかにも店内に設置する植栽やちょっとした置物やオブジェなども、今後どんどん増えていく予定です。

少しでもお客様がなんとなく居心地が良い、おしゃれな雰囲気、訪れて楽しいと感じていただける空間となるよう努めてまいります。

変化も惜しまず、長くご愛顧いただける買取店として運営していく所存です。

もしご来店いただいた際には、お店に関するご意見なども率直にお聞かせいただけると幸いです。

今回、店舗内装の制作に携わっていただいた会社様は下記です。

設計デザイン:ネイバー株式会社

https://www.neighbor.co.jp/

施工:株式会社アカンプリッシュ

https://accamplish.com/

様々な注文、要望にお応えいただき誠にありがとうございました。

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